ブログ記事を投稿するにあたって、パーマリンクの設定は何がベストなのか?を自分なりに考えてみました。
また、いろいろと考えているうちに、いくつかの問題点にも気が付いたので、その部分も参考になれば。
そもそもパーマリンクとは何か
最初に知っておいてほしいことは、「URL」と「パーマリンク」は同じ意味です。
また、WordPressでは、パーマリンクの「%postname%(投稿名、sample-postと表されている)」の部分を「スラッグ」と呼んでいることにも注意してください。。
まず、パーマリンクとはパーマネント(Permanent)なリンク(Link)と言う意味です。パーマネントを日本語に訳すと「恒久的な」または「不変」、「永久的な」という言葉になります。あなたは、美容院でパーマをかけたことがありますか?そのパーマと意味は同じです。
つまり、パーマリンクの意味的にいうと、普通はURLをコロコロ変えたりしないんですね。なぜなら、URLを変えてしまうと、それはもう「別のもの」になってしまうからです。なので、リンクを変えると、シェア数がゼロからやり直しになったりするんです。他にも、検索エンジンのインデックスをやり直さなければならず、いいことは一つもありません。
このため、パーマリンクは極力変えない方が良いです。というか、絶対に変えないでください。変えるとしたら、リダイレクトなどの設定に細心の注意を払いましょう。
なので、パーマリンクの方向性は最初に決めることが肝心です。
以上を踏まえて自分が良いと思ったパーマリンク設定を説明していきます。
パーマリンクの種類
とりあえず、共通設定の「6種類」すべての特徴を見てみましょう。
これが一番いい!と言える設定はなく、どれも一長一短な気がしますが。
基本(https://example.com/?p=123)
WordPressを導入したときに、デフォルトで設定されているパーマリンクです。
投稿を編集ページのURLを見ると「https://example.com/wp-admin/post.php?post=〇〇〇&action=edit」となっていますよね?要するに、この「?post=〇〇〇」の部分を、そのままスラッグにしているだけなんです。
そして、この設定はあまり良くないといわれています。
というのも、パーマリンクにクエスチョンマーク(?マーク)が付いていると、検索エンジンのインデックスにおいて不利になる、と言われています。現在は眉唾レベルらしいのですが……。
なんにせよ、あまり見栄えのいいものではありませんので、変えておくことを強くお勧めします。
日付と投稿名(https://example.com/YYYY/MM/DD/sample-post/)
投稿タイトルの前に、自動的に日付が付与されるパーマリンク設定となります。日付/投稿名となることで、URLを確認すると現在見ている記事はいつ書かれたのか?ということが一目瞭然になるというメリットがあります。
ですが、そもそも記事が執筆された日付はページ内のh1タイトル下にも表示されますから、この設定はただURLを長くするだけなのでは?という気がします。
よって、このパーマリンク設定もあまりお勧めは出来ません。やはりURLは短くシンプルなほうがいいと思います。
月と投稿名 (https://example.com/YYYY/MM/sample-post/)
こちらも、上記の「日付と投稿名」とあまり変わりません。詳細な日付から大まかな日付に変わっただけです。
使う理由はあまりないでしょう。
数字ベース (https://example.com/archives/123)
これは、記事の「投稿ID(post-id)」が自動で付属するタイプのパーマリンク設定になります。もう少し詳しく説明すると、「基本」設定の「p=123」を「/archives/123」に直しただけですね。
この利点は、いちいち投稿するたびに自分でURLを考えてられるか!という、ものぐさな人にお勧めの設定となっています。URLも短いので、シンプルで見栄えが良いですね。
投稿名 (https://example.com/sample-post/)
投稿ページ毎に、URLを自分で考えて設定する方式になります。
例えば、野球についての記事を書いたら、「/baseball-news」とかそんな感じですね。
おそらく、多くのサイトがSEO(検索エンジン最適化、「Search Engine Optimization」)的にもこの設定を推奨しているとおもわれます。
カスタム構造
この設定では、以下の項目を自由に組み合わせて、パーマリンクを設定することができます。
- %year%(年)
- %monthnum%(月)
- %day%(日)
- %hour%(時)
- %minute%(分)
- %second%(秒)
- %post_id%(記事ID)
- %postname%(記事名)
- %category%(カテゴリー)
- %author%(投稿者名)
また上記以外にも好きな単語を挿むことができる。例を出すと、「数字ベース」のときに付く「/archives/」ですね。
つまり、「/〇〇〇/」の○○○の部分には「posts」や「notes」や「logs」など、自分で考えた単語を間に挟むことができます。これにより、ドメイン以下が「数字だけのURL」のような、検索エンジンと相性があまり良くないパーマリンクにならないようにすることができます。
パーマリンク設定で注意しておきたいこと
特に気を付けておきたいことがあるので、ここに記しておきます。
必ず読んでほしいことですので。
基本・数字ベースの後ろの数字は投稿数を表すものではない
これはよく間違われていることですが、パーマリンク設定の数字は「投稿数」ではなく「投稿ページの記事ID」なんです。
なので、3つ目の投稿記事のURLが「archives/3」ではなく「archives/152」になっているのは、このためなんですね。
これを投稿ページ順にURLを割り振りたい、つまり連番にする方法は、下の記事で解説しています。
設定を投稿名にしているときはスペルミスに注意する必要がある
たとえば、スラッグを「my-favorite-things」としたいところを、打ち間違えで「my-favorite-rhings」としてしまいました。そして、3か月後にそのスペルミスに気がついて、それがとても気になっていると仮定します。
その場合は、まずスラッグを正しいスペルに直します。そして、その後にリダイレクト処理を行わなければなりません。そして、検索エンジンのインデックス待ちです。
さらに、上の方で説明した通り、URLが変わるということは、内部・外部のリンクがリンク切れでエラーを起こしてしまいます。さらに、SNSのシェア数もリセットされちゃいます。
これはとても面倒です。というか面倒どころじゃないです。
なので、スラッグに投稿名を含んでいる場合は、打ち間違えに注意してください。特に、細かいことが気になってしまう性格の方は。
投稿者名は極力設定しないほうがよい
カスタム構造で「%author%」を選ぶことでパーマリンク内に投稿者名を入れることができます。
しかし、これはニックネームが反映されないんです。
これが何を意味するのかというと、ユーザー・パスワードのうち、ユーザー名をわざわざ不特定多数の人間に教えていることになります。セキュリティ的にも大問題ですね。
なので、投稿者名をパーマリンクに設定することは、絶対にやめておきましょう。
以上、各種パーマリンクの設定を一通り確認してみました。
個人的には、数字ベースか記事名のみが良いんじゃないかな?と感じています。ちなみに、私は現在「/posts/連番数字」で来ています。
パーマリンク設定で迷っている方は、当記事を参考にしてみてください。