「WordPressのバックアップ」とは具体的に何をするのか説明したい

全般

今回は、WordPressのバックアップについての解説を行います。

「バックアップには何が必要なの?」「どのファイルを取ればいいの?」「どのくらいの頻度でバックアップをするべきなの?」といった疑問を説明していきます。

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バックアップって具体的に何をするの?

さて、まずはWordPressのバックアップとは何なのか?と言うことについて、少し話をしていきます。

当記事を閲覧されている方は、様々なブログなどで、「WordPressのバックアップをした方が良いよ!」と言った情報を耳にしてきたかと思います。そして、そこで紹介されているプラグインを導入し、結果的にWEBサイトが重くなってしまって困っている方もいるかもしれません。

では、ちょっと立ち止まってください。少し複雑に考え過ぎです。

あなたは、自分のパソコンに保存している文章ソフトの文章や写真などを、外付けのハードディスクにコピーしたことはありますか?これを普通「バックアップ」と言いますよね。

実は、これと同じなんです。

つまり、「WordPressのバックアップ」とは、サーバー上に存在しているフォルダやファイル・データベースを自分のパソコンにコピーする。と言うことなのです。そして、それらをもう一度サーバー上に戻すことで「WordPressの復元」が出来ます。

なので、あまり難しく考える必要はありません。

WordPressの中身もサーバーの内容も、自分のパソコンとあまり変わらないということを覚えておいてください。

バックアップには何が必要なの?

では、WordPressのファイルを自分のパソコンにコピーするためには、何が必要になるのでしょうか?

それは「FTPソフト」です。正式には「FTPクライアントソフトウェア」と言います。

このソフトウェアは、自分のパソコンとWEBサイトが存在するレンタルサーバーとを接続する機能を備えています。そして、ファイルやフォルダを自由に転送したり、またフォルダの作成なども行うことが出来ます。

つまり、Windowsのファイルエクスプローラーと同じことを、自分のパソコン上からレンタルサーバーに出来るというわけです。

なので、バックアップを行うためには、FTPソフトを用意する必要があります。

FTPソフトはバックアップ以外にも、自作プラグインの追加やサーバー移転など随所で活躍します。

なので、ぜひパソコンにダウンロードしておきましょう。

FTPソフトの紹介記事はこちらになります。

バックアップ専用プラグインって必要?

必要ありません

理由は、「WEBサイトの表示速度が遅くなる」といった問題が大きいからです。やはり、バックアップファイルを取得するために常時バックグラウンドで待機し続けるわけですから、どうしてもWEBサイトの動作が重くなりがちです。

また、プラグインによってはWordPressのディレクトリに容量の大きなバックアップファイルをいくつも作成する場合があり、FTPソフトを使ってサーバーを移転しようとしたときに時間がかかる大きな要因となってしまいます。

このため、バックアップは基本的にFTPソフトから行うようにしておきましょう。ブログを運用していると、どうせサーバー移転や使用中のテーマのダウングレードなどで必要に迫られるときがありますから。

ただし、スマートフォンしか持っておらず、かつブログに関する物事はすべてスマートフォンのみで完結している人なら導入しておいた方がいいです。一応、スマートフォン用のFTPクライアントアプリケーションはあるにはあるようですが、やはり接続や転送速度が不安です。なので、プラグインから直接ファイルのアップロード・ダウンロードを行った方が良いでしょう。

何をバックアップしたらいいの?

では、FTPソフトを使って、レンタルサーバーから何をコピーしたらよいのでしょうか?

まず、WordPressをWEBサイトとして構成しているものを見てみましょう。

WordPressをWEBサイトとして形作っているもの
  • 「データベース」
    MySQL」のことです。
    これが無いとWordPressがWEBサイトとして存在できなくなります。
  • 「コアファイル」
    WordPressを形作っているファイルです。
  • 「構成ファイル」
    WordPressとデータベースを繋ぎ合わせる役割を持っています。
    これも無くなるとWEBサイトとして存在できません。
  • 「コンテンツファイル」
    ほぼユーザー専用のファイルです。
    テーマやプラグインはここに設置されます。

大雑把に分けて、上記の4種類に分けることが出来ます。

このうち、「データベース」以外はWordPressに関係するファイルなので、「データベースと3種類のWordPressファイル」と言うことになりますね。

ひとつのデータベースと数千以上のWordPressファイルが集まって、WEBサイトとして構成していくわけです。

それでは、この中の「どれをバックアップして」「どれをバックアップしなくていいのか」を説明していきます。

バックアップを取る必要があるもの

それではまず、必ずバックアップを取るべきフォルダやファイルを紹介していきます。

「wp-content」フォルダ

まずは、「wp-content」フォルダです。

先ほど紹介した、「コンテンツファイル」になります。

ここは、WordPressで唯一、ユーザーが自由に使うことが出来るフォルダです。

つまり、ユーザーがアップロードした画像や導入したテーマ・プラグインといったものは、全てここに保管されるようになっています。

まずは、このフォルダの内部に存在する代表的なフォルダを確認しましょう。

「wp-content」内に存在するもの
  • 「languages」フォルダ
    WordPressの言語情報が置かれている場所。
    ここに存在する言語ファイルの読み込みが切り替わることで、使用言語を変えることが出来る。
  • 「plugins」フォルダ
    WordPressに導入した各プラグインの情報が置かれている場所。
    もちろん、FTPソフト等を使ってこの場所にフォルダを置くと、それはプラグインとして認識される。これが、自作プラグインを使用する方法になる。
  • 「themes」フォルダ
    WordPressに導入した各テーマの情報が置かれている場所。
    このディレクトリを辿ると、子テーマのCSSファイル等が存在している。
  • 「upgrade」フォルダ
    WordPressを更新する際に使用されるフォルダ。
    こちらは普段は空っぽになっており、WordPressにアップグレードを適用したときのみに、WordPress側が自動的に使用する。
    なので、基本的にユーザーはノータッチ(フォルダ自体は絶対に消さないように!)。
  • 「index.php」ファイル
    非常に重要!
    このファイルは、「wp-content」フォルダのディレクトリ構造を隠し、ブラウザから侵入した者に対して「無効なページ」を表示するために設置されています
    このため、絶対に削除しないように!

上記の5つのフォルダ・ファイルは、WordPressを使用する際は必ず生成されます。そして、ユーザーが利用するコンテンツの殆どは、ここを利用します。

また、上記以外だと、キャッシュ系・画像圧縮系のプラグインを使用している場合は、プラグイン側が自動で生成したフォルダも存在しています。

なので、このフォルダを破損・欠落した場合は、今までアップロードした画像や記事はすべて消滅してしまいますもちろん、WordPress公式サイトから、もう一度構成ファイルをダウンロードしたって無駄です。なぜなら、真新しくて何も入っていない「wp-content」が生成されるだけなので。

このため、バックアップを行う際は必ず取得してください

「.htaccess」ファイル

「.htaccess」ファイルは、サーバーに対して様々な命令を書き込み、実行させることが出来るファイルです。

先ほど紹介した、「構成ファイル」のひとつです。

このファイルは、「Apache」と呼ばれるWEBサーバーソフトウェアをシステムに採用しているサーバーを利用している場合、ディレクトリに自動で生成されています。

「Nginx」は使ったことが無いのでちょっとわかりません。一般的にはファイルを使用しないようですが。

このファイルの取り扱いには専門性を要するので、一般的なWordPressユーザーが使用することはほぼありません。もっぱら、プラグインやテーマが使用している場所です。なので、このファイルの仕組みやプログラミング言語があまりわからない方は、触らない方が良いです。

ただ、多くの人はWEBサイトにSSLを導入した際に伴う「URLの正規化」で、一度は開いてコードを追加しする作業を行ったのではないでしょうか?このため、このファイルのバックアップを忘れると、URLの正規化の作業がやり直しになってしまいます

「URLの正規化」についての記事はこちらです。

ただし、それ以外では特に問題が発生しないファイルでもあります。

とはいえ、バックアップは必ず取るようにしましょう。もう一度正規化の作業を行うのは少し面倒ですからね。

「wp-config.php」ファイル

「wp-config.php」ファイルは、WEBサイト自体の情報やWEBサイトのデータベースに関する情報が書き込まれているファイルです。

こちらも、先ほど紹介した「構成ファイル」になります

このファイルに記されている情報の大半は、WordPressがシステムに採用している「mySQL」と呼ばれるデータベースに関するものです。

WordPressのユーザー名はもちろん、WordPressの接頭辞、利用しているサーバーのホスト名やパスワードといった、WEBサイトがWEBサイトとして存在するために必要な情報がすべて存在しています。

特に、「接頭辞」や「ユーザー名」はデータベースに対して「このテーブルはこのWordPressが使うものだよ!」といった情報を知らせる重要なものです。

このため、このファイルが破損すると、重大な問題が発生してしまいます

例としては、ユーザーが認識されなくなる、サーバーとデータベースとWordPressとの通信がうまく行われずWEBサイトの情報がおかしくなる、同一のデータベースに存在する他のWEBサイトとデータがごちゃ混ぜになる、といったものです。

なので、このファイルも必ずバックアップを取るようにしてください

「データベース(MySQL)」

最後に、データベースのバックアップを取ることも忘れないでください。

これは、先ほど紹介した「データベース」です。

WordPressは「MySQL」というデータベース管理システムが使用されていることはご存じですよね?

このMySQLは、WordPressのユーザーや記事に割り振られるID、記事に使用するカテゴリ・タグの情報といった、さまざまで重要な情報を整理・整頓して並べています。

このため、「MySQL」に異常が発生すると「wp-config.php」と同じく重大な問題が発生してしまいます。ユーザーの認識不能であったり、カテゴリ階層の異常といったものですね。

このため、データベース、つまり「MySQL」のバックアップも必ず行うようにしましょう

MySQLのバックアップは、「phpMyAdmin」と呼ばれるデータベース接続システムを利用します。

これは、レンタルサーバーの管理画面からアクセスすることが出来ます。

バックアップを取る必要がないもの

では、バックアップを取る必要がないものは何でしょうか?

「WordPressのコアファイル群」

それはこちら、先ほど紹介した「コアファイル」です。

つまり、レンタルサーバーのディレクトリに存在している「wp-content」フォルダ・「wp-config.php」ファイル・「wp-config.php」ファイル以外のフォルダとファイルです。

上記の画像で青く選択されているのが確認出来ましたか?

これらが、WordPressを形作っているファイルになります。

コアファイルの主な内訳
  • 「wp-admin」
    文字通り、WordPressのユーザー情報を登録・管理するシステムを内包しているフォルダ。
  • 「wp-includes」
    ブロックエディターやフォント、埋め込みコードのAPI、その他各種のJavaScripやCSSの情報を取り扱っているフォルダ。
  • 「wp-login.php」
    ログインシステムを取り扱っているファイル。
  • その他の様々なファイル
    ライセンスの確認や「readme」ファイル、「cron」システムやWordPressのロードやテンプレートにかかわるファイルなどなど。
    また、使用中のテーマやプラグインによっては、ここにファイルを作成するものもあります。

このように、コアファイルと呼ばれるものも、大切な情報が含まれている場所になります。

では、なぜバックアップを取る必要が無いのでしょうか?

それは、「いつでも入手できるから」です。

ほんとか?と思う人は、実際にWordPressの公式サイトから、「WordPress」そのものを入手してみてください。

そして、.zipファイルを解凍して確認してみてください。

ほらね、あるでしょう。

だから、バックアップは取らなくていいんです。もし何かあっても、いつでも入手できますから。

ただし、全くとらなくていいというわけでもありません。

その理由は、後ろで説明します。

なぜ「WordPress」それ自体を配布しているのか?

その理由は、WEBサイトに何かあった時のリカバリーはもちろん、FTPソフトを使って自分でサーバーにWordPressを導入するためです。

まあ、最近のサーバーは、WordPressのインストール機能が付いていることが一般的ですけどね。

バックアップの頻度ってどれくらいがいいの?

さて、バックアップの際に、どのファイルを取得するべきなのかがわかりました。

では、「どのくらいの頻度で」バックアップを行うべきなのでしょうか?

週に一度:部分バックアップ

まずは最低限、週に一度は「部分バックアップ」を行いましょう。

これは、先ほど紹介した「wp-content」「.htaccess」「wp-config.php」の3つと、「MySQL」のデータベース情報です。

これらは、WEBサイトのユーザーに関わる重要な情報が詰まっています。つまり、更新頻度が高いので、バックアップの間隔も短めにやるべきだということです。

月に一度:完全バックアップ

そして、月に一度は「完全バックアップ」を行いましょう。

先ほど、「WordPressのコアファイル」はバックアップしなくてもいいと説明しましたよね?

ですが、頻度は低くても構わないので、こちらも取得しておいた方が良いんです。

と言うのも、コアファイルにはテーマやプラグインによって設定されたキャッシュシステムに関するファイル等が含まれることもあるため、これらのバックアップは大事です。

なので、最低限月に一度、長くても半年に一度は取るようにしておきましょう

バックアップについてのまとめ

今回は、バックアップについて、「何で」「何を」「いつ」バックアップするべきなのかを解説しました。

では、もう一度確認してみましょう。

  1. FTPソフトを用意する。
  2. FTPソフトを用いて、「wp-content」と「.htaccess」と「wp-config.php」の3つのファイルのバックアップを取る。
  3. レンタルサーバーの管理画面から「phpMyAdmin」にアクセスして、「MySQL」のバックアップを取る。
  4. ②と③の「部分バックアップ」は、最低でも「週に一度」は行う。
  5. 「月に一度」程度、WordPressのファイルすべてを取得する「完全バックアップ」を行う。

これが、WordPressのバックアップの手引きです

忘れないよう、必ず行うようにしてください。

なお、当サイトでは、FTPソフト「FileZilla」を使ったWordpressのバックアップに関する手順と、「phpMyAdmin」から「MySQL」をエクスポートする方法を紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。


今回は、WordPressのバックアップについての情報を、自分用も含めて整理しました。

いままではバックアッププラグインを使用していましたが、流石に常駐系のプラグインはWEBサイトを重くするなぁと感じていました。なので、バックアップについて調べなおし、FTPソフトを使って自分で取得するようにしました。

やはり、FileZillaは速いですね。食事中にバックアップが終わります。

それでは、また。